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(426) 隔日記 0xB1/0x100 by junnno' at 2004/10/26 00:44:58

隔日記 0xB1/0x100

珍天、背面、灯籠よ。

すなわち、震度5は墓石・石灯篭が倒れる程度の地震、
ということらしいですが、
では墓石も石灯篭もないところには震度5の地震は起きないのでしょうか。


冗談はさておき、[養老天命反転地|ようろうてんめいはんてんち]、なるところに行ってきました。
もう三日も前の話です。
直接体験によるインスピレーションの入力があってから、
張り巡らされた魔術回路を通ってここに捏造記事が出力されるまで、
ちょうど三日かかる、とそういうわけです。

さて「心のテーマパーク」と銘打たれたそれは、
養老の滝(地名)の近くの養老公園内にありました。

日常の常識を洗い流し、もう一度新たな世界の認識を再構築する、そんなアートの空間です。
ここにあるのは、

「養老天命反転地オフィス」
不要なほどに入り組んだ壁、起伏のある床、
トイレの天井には卓球台が逆さにはりついている有様。

「極限で似るものの家」
壁はある。屋根はある。床もある。
壁に埋まったソファ、中央から切断されて半分が床の下に埋まったバスタブ、
やはり壁に埋まったテーブルセット。
突然に置いてあるトイレ。上を見ると、天井に張り付いたトイレ。
なぜか行き止まり。
開かない扉。
閉じない扉。
でたらめな繋がりの地図が天井に、床に、一面に描かれている。

「地霊」
タイニーダンジョン。
薄明かりを頼りに十歩も進むと、直径1mぐらいの、円形の小さな部屋にでる。
その天井には日本地図の形に切り込みがあり、ここから光が洩れていたということがわかる。
地図上の約束を忘れると、完全な闇に迷い込む。

「宿命の家」
アクリルの足下の下には水が溜まっていて、
テーブルセットが、ソファが、廃墟のように沈んでいる。
人類滅亡後の世界を宇宙人が訪問した気分になって歩くと良いらしい。

「切り閉じの間」
ミニダンジョン。
薄明かりすらない、完全な闇の空間。
目を閉じても開いても、見えるものは同じ。
すなわち、見えないのは、同じ。
なんとか奥まで進むと、やはり直径1mぐらいの、円形の小さな部屋に出る。
天井にはやはり日本地図。


科学は、[芸術|アート]と数学によって進歩してきたと思う。
現在まで到達したところから突然前に飛び出す発想が芸術で、
その飛び出した発想を固めて誰にでも到達できるようにするのが数学。

ひさしぶりに、芸術を見た、と思った。


昼食に、焼き肉を食べた。
お腹がすいているときに食べるものは、何でも美味しい。
だがしかし、世の中には、お腹がいっぱいのときに食べても美味しいものがある。
今回は、前者もありながら、後者の印象が特に強かった。


養老の滝を見に山に登る。

登ると言っても、ずっとアスファルトからコンクリートで道が整備されているので山道ではない。
それでも傾斜はかなり激しいので、一気に駆け上がろうなどとすると、神の世界が見える事になる。

台風一過のときであったのもあって、水量はかなり多かった。
こんな滝に打たれて修行したら、さすがに死人が出てもおかしくないと思った。
轟音。
とぎれなく滝壺に叩き付けられた水が、霞になって辺りを包む。
こんな落ち方をしていたら、いつか削られて無くなるんじゃないかと思う。


世界を裏側から見たり斜めから見たりする前に、
真っ正面から見据えることも重要だな、と思った。

今日のlink: 養老天命反転地
http://www.yoro-park.com/j/rev/


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