(504) 隔日記 0xE4/0x100
by junnno'
at 2005/03/30 00:40:01
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隔日記 0xE4/0x100
宇宙のはなし。
無限に広がる三次元の空間に一方通行の時間が流れていて、 無数に存在する究極の素粒子から万物が構成されている、 という宇宙観はかなり健全だと思う。
ニュートンは神さまを信じていたから、それでよかった。 逆に言うとそれが限界だったのかもしれない。
空間は何だ。 光が真空中を1/299,792,458進む距離が1mと定義されている。 ならば、情報伝達にかかる最低限度のレイテンシを規定するパラメータが座標か。
時間は何だ。 空間が先か、時間が先かは、ニワトリとタマゴどころの騒ぎじゃない。 セシウム133原子の基底状態にある二つの超微細準位間の遷移に対応する 放射の9,192,631,770周期にかかる時間、という説明がある。 エネルギー差を規定するパラメータが時間か。
何にせよ、相対的だ。 相対性理論は確かに合理的で、神さまのいない世界には必然の概念だと思う。 神さまを認めなかったその代償は大きい。 でもそれは多分、次の一歩を踏むための苦難だ。
ヒトには、時間が一方向に進んでいるように観測されるけれども、 物理的にそうでなければならない理由はひとつもない。 もし瞬間に宇宙の全てを悟ったとして、宇宙の外から宇宙を観測できたとしたら、 もしかしたら本当の宇宙の時間は逆方向に進んでいるのかも知れない。
などという考えはナンセンス。 なぜならば、宇宙の外から宇宙を観測することは不可能だから。
時間が正の方向に進む瞬間はいつなんだろう。 エントロピーが増大する方向が時間の正の方向だとすると、 エントロピーが発生する瞬間に時間が進んでいると考えられるだろうか? そうだとすると、局所的には時間が巻戻ったり、すごく進んだりしながら、 全体としては進んでいることになる。
絡み合いや重ね合わせが破壊された瞬間に時間が進んでいるんだろうか? だったら逆でも良いような気がする。 ヒト以外には。
時間には、距離や事象の地平を規定するいわゆる時間の他に、 もうひとつ別の何かを規定する値みたいなのがあるんじゃないだろうか。 しらん。
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